忍者ブログ

倉庫

『黒子のバスケ』の二次創作小説置場。pixivに投稿した作品を保管しています。腐向け。主なCPは火黒、赤降。たまにシモいかもしれません。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

火神くんの子供ができました 7

 夕刻、閉館間際の市役所のホールで、つい十分前に夫婦になったばかりのカップルが人目もはばからず抱き合っていた。生暖かい目を向ける職員、見て見ぬふりをする市民、白い目を向ける高齢者、周囲の反応はだいたいそんなところだった。生来影が薄い新妻も、このときばかりは注目の的となっていた。
「ああぁぁぁぁ! 長かった……! これで結婚した! 夫婦になったぞ!」
 黒子の強硬な計画の実行によりはじまり、どう考えても振り回され続け、なかば強引に押し流されるようにして婚姻へとたどり着いたわけだが、結婚自体は火神も望んでいたことではあったので、この半年間のやきもきや短期間での長距離移動の苦労は、いまこの瞬間は吹っ飛んでいた。法律上の手続きは、所定の用紙といくつかの必要書類、そして印鑑と文房具があれば事足りるもので、実にあっさりとしたものであった。式は挙げていないどころか計画も立っていないが、それでもこうしてふたりできっちり婚姻届が受理されるところを見届けることができ、心底ほっとした。別に誰に妨害されたわけでも、乗り越えがたい障害があったわけでもない結婚への道のりであったが、主に妻の予測不能な行動原理によって気苦労を募らせていた火神にとっては、感慨もひとしおだった。
「ああ、生まれる前に結婚できてまじでよかったぁ……」
「はい、結婚しましたね」
 待合用のベンチに腰掛け、火神はいましがた自分の妻になった相手をぎゅっと抱き締めた。無論、膨らんだお腹を圧迫しないよう気をつけながら。黒子は――すでに火神姓になったのだが――いろいろな感激に震える夫の頭をよしよしと撫でた。興奮のままキスをしてこようとする火神に、ここは日本ですよ、と忠告して思い留まらせる。彼女とて、キスの誘惑はあったのだけど。
 なぜかわざわざスーツを着込んできた火神は、慣れないネクタイを緩めると、疲労と安堵の混じった長い息をついた。
「は~……結婚決めたのわずか半年前だっていうのに、なんかすっげぇ長い道のりだった気がするぜ。誰にも反対されていなけりゃ、先に子供つくったことむしろ喜ばれてるのに、なんでこんなに険しかったような気がするんだろうな」
 じろ、と火神が黒子に視線をやる。もちろん本気で非難しているわけではないが、ちょっとは苦労を偲んでくれと伝えたい。が、火神の疲労感の元凶は、しれっとした顔で明後日のことを言う。
「実際、遠路はるばるでしたもんね。来てもらっちゃってすみません。でも嬉しいです。」
「おう。大変だったぜ。でもこうしてふたり一緒に届けられてよかった。子供にも、生まれる前にとりあえずいっぺんは会えたし。にしても、紙っぺら一枚でもやっぱり嬉しいもんだな。これで結婚したんだなって思うと」
 火神は左手の婚約指輪を見た。結婚指輪は式までお預けだ。当面はこのリングを結婚指輪だと思っておこう。
 黒子もまた首のチェーンに通した指輪を引っ張り出し、左手とともに火神の手の横に並べた。
「はい、すごく嬉しいです、大我くん」
 何気なく個人名のほうで呼ばれた火神は、目をぱちくりさせた後、あからさまに困惑した声を上げた。
「え、え……た、たいが……って」
「僕もたったいま火神になりましたから」
 婚姻が成立したら大我くんって呼びますね――一週間ほど前、そう宣言されたことを火神はいまさらのように思い出した。確かに結婚後も苗字で呼び合うのは奇妙な話だ。英語圏はファーストネームやニックネームで呼び合うのが普通だから、抵抗は少ない。しかし、日本で知り合い、日本語でずっと互いに苗字呼びしてきた相手と個人名のほうで呼び合うことに、かなりの照れを感じずにはいられない。くそ、英語だったらTetsuyaって平気で言えるのに。火神は謎の葛藤を覚えた。
 黒子は、顔を赤らめて誰の目にもわかりやすく動揺している火神をおもしろそうに眺めた。
「僕のこと、なんて呼ぶか決めてくれました?」
「えー……あー……ええとな。な、名前でいいか?」
「どうぞ」
 それじゃあ、とテツヤと言い掛けたところで、火神ははたと思い出した。
「……そういやおまえの名前って、男の名前なんだよな? なんか理由あるのか?」
 いまさら過ぎる質問をする。そういえば聞いたことがなかった。慣れた文化圏の違いにより、火神としてはテツヤが男性名であるという感覚があまりなかったし、黒子と呼ぶのが当たり前になっていたので、これまであまり気にならなかったのだ。置き替えて考えてみると、女の子にジャックとかマイケルというファーストネームがついているようなもので、これは奇妙に感じる。
 何か特殊な理由があってのことなのだろうかと火神が考えていると、
「ああ、親のうっかりミスです」
「ミス?」
 おかしな答えが返ってきた。ミス。それもうっかりミス。どういうことなのだろうか。
「本当はカタカナでテツナだったんですけど、父が書いた出生届の字が汚かったのが原因で役場の人が登録間違えちゃって、ナがヤになっちゃったんです。で、テツヤで受理されてそのままになったと」
 淡々と、特に不平不満もなさそうな調子で黒子が説明する。そんな事情で男の名前になってしまったいいのだろうか。しかし日本は戸籍制度がかっちりしているから、修正しようにも面倒くさいのかもしれないと火神は想像した。
「それって訂正できねえの?」
「裁判所に申し立てればできるみたいですが、変な名前が溢れているこんな世の中ですから、まあいいかで済まされたようです。めんどくさいですし。うちの親いい加減なので」
「……さすが黒子家だ」
 なんかもう、これ以外にコメントしようがない。うっかりとはいえ、割と子供の人生に差し支えるレベルのミスのような気がするのだが、まあいいかで済ましてしまうとは。ベクトルの間違った愛を込められた珍名とどちらがましなのだろうか。黒子の両親は変わってはいるがいいひとたちだし、自分を気に入ってくれていることに感謝もしている火神だが、この先彼らと親戚づき合いをしていくかと思うと、ちょっぴり頭が痛くなった。
 額を押さえる火神の横で、黒子がさらなる武勇伝を披露する。
「ちなみにうちの親、男性名で受理されたら性別欄も勝手に男になるのかと勘違いしたようで、じゃあ男として育てるかー、みたいなノリになりかけたらしいです。結局、BCGか何かの通知書が郵送されてきたとき、性別欄がちゃんと女になっていたので、性別は間違っていないことがわかったとのことですが。うちの親ほんといい加減ですね」
「黒子家すげえ……」
 呆れを通り越して感嘆の吐息を漏らす火神。と、黒子が同調するように苦笑した。
「僕たちは書類に気をつけましょうね」
「あー、だからさっき窓口のスタッフに何度も何度も強迫症みたいに『大丈夫ですね、本当に間違ってないんですね!?』って噛みついてたのか」
 火神は、先刻婚姻届を提出した窓口を見やった。いまは詰めていないが、提出時に比較的若そうな女性職員に書類を確認してもらう間、黒子が業務妨害に近い勢いで書類ミスの見落としがないか念押ししていたのだ。しかし相手も変な市民の相手をするプロだけあって、黒子の攻勢に負けることなくきちんと仕事をこなしていた。
「はい、そういうの気になっちゃって。親がいい教訓というか、反面教師というか」
「出生届も気をつけねえといけないな」
 黒子の命名ミスはこの段階で起きたのだろう。笑い話みたいな失敗談だが、目の前に経験者というか被害者がいるので、可能性として起こり得るミスということだ。ゆめゆめ間違いのないよう注意を払わねばならないだろう。
 とはいえ、黒子はそこまで深刻にも神経質にもなっていないようで、
「まあ赤司くんチェックが入ると思うので大丈夫でしょうが」
 呑気にそんなことを呟いた。ぎょっとするのは火神である。無事婚姻が成立した後も、黒子は法律や行政絡みの件で赤司を頼りにしているらしい。確かに能力的には優秀だろうが、
「ミスの心配はないかもしれんが、別のいろんな意味で大丈夫そうに聞こえないなそれ……」
 赤司の名前が出てくるだけで言いようもない不安感に襲われる。これ軽くトラウマなんじゃね? と火神はいまさらのように思った。せっかくの結婚記念日となったこの日に、ブルーな気分を呼び起こす人物のことなど考えたくない。火神は脳内に浮かんだ赤い髪と微妙な刃物のイメージを払拭するように頭を振ると、気を取り直して話題を戻した。
「あ、それで、俺がおまえをなんて呼ぶかなんだけどよ。アメリカっつーか、ヨーロッパ系の名前はア、もといAで終わると女っぽい感じがするから、俺としてはテツヤでもそんな違和感ねえんだけど……日本で呼ぶとそんな変か?」
 まあそれを言ったら俺の名前もAで終わってて女っぽいってことになっちまうんだが、と付け加えながら火神が尋ねる。
「周囲は変に思うかもしれませんが、別に気にはなりませんよ。ずっとこの名前で生活してたわけですし、いまさらです。それとも、何か愛称つけてくれます?」
 愛称、と提案され、火神は考えを巡らした。最初に浮かんだのは彼女の中学時代の友人たちが使っていた愛称である。苗字由来の黒子っちは論外として、
「愛称か……テツだと青峰とかぶってなんかヤだな」
 もっとも明快なニックネームだが、すでに使用者が存在する。しかも、火神にとってはどうしても意識せざるを得ない人物だ。それは……おもしろくない。
 黒子は火神の心境を知ってか知らずか、
「よくある省略形だから気にすることないですよ。男らしさ溢れる響きですが。でも大正時代あたりだったら女性でもありそうですよね。ハツとかセツの類型みたいな。……そう考えると女性にテツは特におかしくないかもしれません。時代に合うかどうかは別として」
 この愛称がお勧めの様子だった。気に入っているのか、とちょっともやっとしつつ火神がぼやく。
「よくあるのかもしれんが、心情的にヤなんだよ」
「はあ。そんなもんですか。でもどんな呼び方しても誰かしらとかぶりますよ。テツヤだときみが苦手な赤司くんとかぶりますし」
「名前そのまんま呼んでかぶるのは当たり前だからいいんだよ。愛称でかぶるのがなんかヤだ」
 黒子はくすりと笑うと、子供のように駄々をこね出した火神の頭を軽く撫でてやった。
「そんな拗ねなくても。でも、いまの火神くんすごくかわいかったです。もう一回言ってみてください。ヤだって」
「あぁ? ヤだよ、なんでそんな――」
「ありがとうございます。ごちそうさまでした」
 揚げ足取りをすると、この話はここまでとばかりにそう告げた。珍しくわかりやすい嫉妬をする火神をかわいらしく感じ、もっと堪能したい気持ちはやまやまの黒子だったが、あまり拗ねさせてこのあとの予定に差し支えるのは歓迎できない。明日には、彼はまたアメリカに戻ってしまうのだから。
「それでは、愛称を考えるとしたらテツ以外でお願いします。きみだけに呼んでもらえる愛称というのもすてきだなって思いますし。といっても名前派生だとあんまりバリエーション多くないでしょうが」
 考えあぐねているのか、火神はこめかみに人差し指を当てたまま沈黙してしまった。
「そんな真剣にならなくても。書類つくって提出するようなものじゃないんですから、いますぐ決めなくたっていいんですよ。そのうちしっくりくる呼び方がでてくるかもしれないですし。あ、でも、ハニーとかダーリンは恥ずかしいから嫌ですね。英語かぶれみたいですし」
 沈黙を埋めるために何となく言っただけだったが、予想外に火神が反応を見せた。それの何が嫌なんだとばかりに、きょとんとした顔をして。
「嫌……なのか?」
「嫌です。って、呼ぶ気あったんですか?」
「たまには。確かに連呼するようなもんじゃないが、そこまで変な呼び方じゃないだろ?」
 冗談のつもりだったのに、冗談として成立しなかったことに黒子は驚かざるを得なかった。
「異文化コミュニケーションがいまここに」
 そういえば向こうでの生活長いんでしたこのひと、といまさらながら思い当たる。感覚としては、カミさん、くらいなのかもしれない。いくらなんでも日本語で会話している限りにおいては、ハニーみたいな呼称は飛び出して来ないだろうが。……と思ったのだが。
「あと、向こうだと食べ物の名前で呼んだりするかな」
 思い出すように思考していた火神がふと口にする。微妙に話がつながっているようだ。言われてみればハニーは蜂蜜のことだから、食べ物である。
「食べ物?」
 大食いの火神的には楽しい話題だったりするのだろうか。しかし、人間を食べ物の名前で呼ぶという感覚がよくわからない。どんな感じなのかと黒子は首を傾げた。
「ああ。俺の同僚は嫁さんをよくパンプキンと呼んでいる。ハロウィンにかぼちゃで撲殺されかけたことがきっかけで交際をはじめたから、記念だってよ」
 さらっと挙げられた具体例だが、突っ込みどころ満載である。
「パンプキンはちょっと……。ていうかそれ吊り橋の恋ってやつじゃないですか。でも、海外ドラマかなんかで食べ物呼びの話は聞いたことあります」
「おまえだったら……そうだな、バニラとでも呼ぼうか?」
 何の悪気もない、純真そうな目でそう提案してくる火神に、黒子は何とも言えない表情にならざるを得なかった。もしかしなくても、自分の好物が由来である。しかもハニーと同系統の、甘ったるい系。大我くんと呼んだら、なんだよバニラとか返されるのか。……それはちょっと勘弁してほしい。ひとに聞かれたら死ぬほど恥ずかしいし、ふたりきりでそれをやられたら、なんかいろいろ冷めそうだ。
「……その微妙な顔はやめてくれねえか。そんなに嫌なのかよ」
 火神としては比較的いい案のつもりだったようで、ちょっぴりがっかりしたように呟く。黒子はこほんと咳払いすると、
「いえ……なんか誘惑に負けそうな呼び方だなと。バニラシェイク飲みたくなっちゃうじゃないですか」
 適当に言い繕った。が、言葉にしたら本当にバニラシェイクへの欲求が湧いてきてしまった。
「んじゃ、帰りマジバ寄る?」
「寄りたいのはやまやまですが、カロリーが……」
「ああ、そう言ってたな……」
 子供のいるお腹を押さえて残念そうな顔をする黒子に、火神がそれならばと提案する。
「んじゃ、カロリーカットのアイスと牛乳買って、家でつくるか。でかいスーパーなら何かしらあるだろ、その手のダイエット商品」
「つくってくれるんですか?」
 黒子がぱっと目を輝かせる。
「任せろ。フードプロセッサー確かあったよな? 材料入れて混ぜるだけだから簡単だよ。まあ、売り物の味は再現できねえけど」
「やった。嬉しいです」
 黒子は料理上手なよき夫の腕を取り、ぴとっと頭を寄せた。いまなら一時の気の迷いで、バニラと呼ばれてもいいかと思ってしまったくらいだ。が、やっぱりそれは言わないでおいた。
「呼び方のほうは、追々考えておいてください。黒子のままでもいいですけど」
「んー……とりあえず無難に名前呼びにしとくか。テツヤ」
 と、唐突に火神が呼んできた。黒子ははっと顔を上げると、
「は、はい」
 どもりながら返事をした。
「なんでキョドるんだよ」
「いえ……きみにはそう呼ばれ慣れていないので。ていうかきみだって、僕がさっき呼んだときちょっとキョドってたじゃないですか。大我くん」
「え、あ……は、はい」
「ほら」
 指摘された火神は、口元を押さえ頬を少しだけ紅潮させた。
「確かに……慣れてないと照れるなこれ」
「まあ、これから時間はたっぷりありますし、ゆっくり慣れていきましょう。ね、大我くん」
 立て続けに呼ぶが、すぐには慣れないらしく、火神はそっぽを向いたまま、はい……と小声で答えた。
 話がひと区切りついたところで、今後の予定を確認する。
「フライト、明日の午前中ですよね?」
「ああ。明日の朝食までは一緒に食えるな。何がいい?」
 この旦那は、出立の日まで食事の世話を焼いてくれるようだ。黒子はありがたく感じつつも、さすがに悪いと辞退することにした。
「いいですよ、ゆっくり寝てて。お疲れでしょう? 僕仕事あるから見送れませんけど、飛行機の時間まではうちで休んでいってください。合鍵はそのまま持っててくれて構いませんので」
「だからこそ、一緒に食っておきたいんだよ」
「ありがとうございます。でも……」
 と、黒子は意味ありげに言葉を止めると、上目遣いにじぃっと火神を見つめた。
「な、何だよ」
 空気が変わったことを感じ取った火神がちょっとたじろぐ。黒子は彼の耳に唇を近づけると、触れる間際のところでささやいた。
「今夜はあまり寝かせてあげられないかもしれません」
「え」
 思わず振り返った火神を迎えたのは、期待に輝く黒子の大きな瞳だった。
「だって初夜ですよ初夜。そりゃとっくに初体験は済ませてて、お腹もこのとおりなわけですが……新婚初夜って燃えません?」
「お、おう」
 言われてみれば確かにそうだ。だからといって新鮮なことをするわけでもないが、指摘を受けると妙に恥ずかしくなり、火神は赤くなりかけた顔をうつむけた。
「ふふ、夜が楽しみです。でも、赤ちゃんいるので、お手柔らかにお願いしますね。昨日みたいな甘いセックスを所望します。この上なく大切にしてもらえて、心が最高に満たされた夜でした」
「当たり前だろ。大事にする。おまえこそ、ハッスルしすぎるなよ?」
「きみの理性に期待します」
「期待する前に自助努力してくれ」
「きみを頼りにしてるってことですよ、旦那さん」
 黒子が火神の頬を人差し指でつつく。火神はやれやれと肩をすくめた。
「あ~……嫁さんに手綱握られる路線決定してるなこりゃ」
「何言ってるんですか、手綱握ってるのはきみのほうですよ。僕がどれだけきみに首ったけだと思ってるんですか」
「俺のがぞっこんだろうが」
「いいえ、僕のほうが――」
 自分のほうがより深く相手に惚れ込んでいると主張し合うふたり。どちらも譲ろうとはせず、平行線が続く。
 市役所の閉館時刻はとっくに過ぎ、ホールの照明は落とされていた。だが、近づこうものなら強制的に口から砂を吐かされそうなその甘ったるい空気に接近できる勇者はなく、カウンターの向こう側の職員たちは、見て見ぬふりを貫いていた。


 

PR

× CLOSE

× CLOSE

Copyright © 倉庫 : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]