あとがき
長いお話にここまでおつき合いいただきましてありがとうございました!
タイトルの「思い出にかわるまで」は実は適当につけたのですが、せっかくなのでラストの火神の声にならないプロポーズ?に使いました。火神にべた惚れだけどなかなかはっきり言えない黒子と、鈍感だけど最後にそれに応える火神というベタベタな少女漫画展開が、話の大筋だった気がします。薄暗いけどラブラブではあったかな、と。
設定上、ハッピーエンドは無理でした。黒子の記憶障害が治らないものである以上、根本的具体的な救済ができないので、一時でも救いが感じられるようにするのが着地点かなと考えていたら、こういう終わり方になりました。最後のへんのやりとりも結局黒子の記憶には残らないんですよね。ただ、火神くんといてすごく幸せを感じた、というのは覚えていると思うので、ますます火神に懐くんじゃないかな……。
本編は終わりましたが、後日談とか過去話とか、サイドストーリー的なネタが残っているので、機会があれば書きたいなあと思っています。
それでは、ここまでお読みいただきまして本当にありがとうございました。
環