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『黒子のバスケ』の二次創作小説置場。pixivに投稿した作品を保管しています。腐向け。主なCPは火黒、赤降。たまにシモいかもしれません。

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思い出にかわるまで SS1-5(青峰)

 テツを見舞うにあたって、その当時のテツの生活状況について事前にさつきからいくつか聞かされた。まず、テツは朝にすこぶる弱いということ。これは就寝時に比較的持続時間の長い睡眠薬を服用していることに加え、目が覚めた後、自発的に起き上がろうとする程度に頭が働き出すまでかなり時間がかかるかららしい。だから訪問するなら午前中は避けるよう言われた。いつもは母親が多少強制的に起こしているということだった。頭が中途半端に活動しはじめると、テツは高校の制服を探しはじめる。本人はいまだ高校生のつもりだから、学校に行かなければ、と思っての行動だろう。そのうち制服が見つからないことに慌て、母親にその旨を訴えるのだが、母親が特に理由もつけず端的に今日は学校は休みだと言ってしまえば、とりあえず納得するようだ。そして完全に覚醒した頃、自分の病状について記載してあるノートを見せると、状況を理解する。これを毎日繰り返している。あとで聞いたところによると、この習慣が完全に消えるのには時間が掛かり、少なくとも俺が日本に滞在している間はずっとこれが続いていたらしい。リハビリには週二回通院しているが、いまのところ施設等には通っていない。身体に多少の不自由が残ったテツのため家の一階をリフォームし、部屋を二階から一階に移したため、しばらくは新しい構造の自宅に慣れるのに時間を使う必要があるということだった。テツは記憶障害、その他諸々の高次機能の障害のため、新規環境への適応には俺たちよりはるかに時間も苦労も掛けなければならない。新しくなった自宅と、外部の施設のようなまったく未知の環境へ同時に慣れていくことを求めるのは、負担が大きすぎる。だから当面は在宅での療養とリハビリに時間を費やすことになるだろうとのことだった。退院からそれほど時間の経っていなかった当時のテツにとっては、俺たちにとっては何でもない日常生活も、過剰な刺激と負担に溢れた息苦しい世界だったに違いない。
 当日の午後二時頃、俺はさつきに伴われてテツの家へ行った。出迎えてくれたテツの母親に挨拶をした後、まずはさつきがひとりであいつの部屋に行った。テツは最後にさつきに会ったのがいつなのかはまったく覚えていないが、ある程度の頻度で顔を出しているためか、あるいはそれゆえさつきの態度がいい意味で馴れ馴れしいためいか、今日がはじめてでないことはなんとなく察するらしい。さつきに俺が来ていることを説明してもらい、テツに大きな動揺が見られなければ、続いて俺が部屋に入るという段取りだった。
 さつきがテツの部屋に入ってから再び廊下に顔を出すまで、せいぜい二、三分だっただろうが、やけに長く感じた。さつきの手招きを合図に廊下と部屋との境界をまたぎ、室内に足を踏み入れた。就職活動で面接に臨む学生はこんな心持ちなのだろうかと、妙な連想が出てきたのを覚えている。
 テツは、一辺に緩い弧がえぐられた事務机の前で、それを背にしてアームチェアに座っていた。後頭部までゆうにカバーできる丈のある背もたれは、事務作業を行うには少々リラックスしすぎだと思える程度の角度が付いており、腰のあたりにクッションを敷いた状態で、テツは崩れた姿勢で沈み込んでいた。筋肉が衰えやせたためか、記憶の中にある姿より一回りほど小さく見えた。顔には少年の頃の名残があり、もう大人のはずなのに、中学の頃の幼さを想起させた。服装は風呂上がりのような楽なスウェットの上下で、部活動を思わせた。中高生の頃より髪が長く、前髪は眉に掛かり、横髪は耳を隠していた。肌の白さと体の細さも手伝って、女の子のようだった。
 俺は、違う時間軸から移動してきたようなテツを視界の中心にとらえたまま入り口に突っ立っていた。テツは不思議そうに俺を見ていたが、アームに腕を置いて支えにし、背を少し浮かすと、
「青峰くん……ですよね?」
 首を傾げながら尋ねてきた。一瞬、やっぱり俺のことを覚えていないのだろうかと勘繰ったが、すぐに、テツの記憶の中の俺は中学高校あたりの姿をしているということに思い当たった。
「ああ。わかるか?」
「はい。青峰くんのことはちゃんと覚えています。背は昔から大きかったですけど……大人っぽくなりましたね」
「そうか? さつきにはガキ扱いされるぜ?」
 と、俺はベッドの端に座るさつきを一瞥した。さつきは念のため同席していた。いつもならここで文句とも説教ともつかない言葉が飛んでくるパターンだが、さつきは特に何も言わなかった。会話の人数が多いとそれだけテツに負担が掛かるため、なるべく俺とふたりで話せるようにというさつきの配慮だった。私は壁の花にでもなっているよ。そう事前に告げられていた。
 テツもまたさつきにちらりと視線をやった後、再び俺へと戻した。
「女性からしたらそういうものでしょう。先ほど桃井さんが、青峰くんが来ていることをあらかじめお話してくれたんですが、その口調がなんだか小学校の先生見たいで……桃井さんから見たら、僕なんて本当に子供なんでしょうね。一応、自分では高校生のつもりなんですけど」
 なんだか不思議な感じです。テツは照れとも困惑ともつかない調子で頬を掻いた。
「あ、すみません、入口に立たせたままで。どうぞ入ってください」
 さつきが、入って来なよ、というようにジェスチャーを送ってきた。テツは椅子に座ったまま俺に言った。
「椅子、これしかないので、どこか適当に、ベッドでもいいので座っちゃってください。すみません、僕はこのままでいいでしょうか。正座や胡坐で長時間姿勢を維持するのがちょっと難しくて。椅子にもたれていると幾分楽なんです。姿勢もだらけてしまっていて恥ずかしいですが、見逃してください。人を迎える態度ではないと自分でも思うのですが……」
 きちんと座っていられないわけではないということだったが、俺とある程度の時間、話を続けることを想定してだろう、テツは最初から無理のない姿勢を取っていた。適当に座れと言われ、俺は部屋を見回した。壁には大きな棚と備え付けのクローゼット、箪笥など、デスクの横にはパソコンとAV機器、床は散らかっておらず、安っぽいドラマのセットみたいに妙に整然としていた。机にはノートをはじめ文房具が点在していた。ドア側の壁に接しておかれたベッドは、マットレスに角度をつけることができる、病院や施設などで見られる介護用のものだった。デザインが洗練されていたので、個人の部屋にあってもそれほど違和感はなかった。
「しんどいなら寝ててもいいぞ」
「いえ、日中はなるべく起きたままで過ごしたいので」
 俺がテツから見て右斜め前の位置で床に直接腰を下ろすと、テツが思い出したように立ち上がろうとした。
「あ、座布団……」
「いいよ、私が出すから」
「すみません、桃井さん」
 さつきはテツを制すると、ためらいもなく設置型クローゼットを開け、中から座布団を出して俺に寄越した。テツが足を引っ掛けて転ばないよう、不要なときはクローゼットに収納してあるらしい。
 片膝を立てるような変形した胡坐をかき、俺は改めてテツと対面した。テツが色白なのは元からで、記憶にあるのと変わらないはずだが、以前より線の細さが強調されたように感じ、いかにも病弱そうな印象だった。
「桃井さんの話だと、青峰くんは、いまの僕の状況をだいたい把握しているということでいいでしょうか」
「あ、ああ……その、あくまで話で聞いただけだけどな」
「じゃあ、青峰くんが事故後の僕に会うのはこれがはじめてなんですね?」
「そうだ。悪いな、全然知らなかった」
「こちらこそ、なんだか変なことになっていてすみません。気を遣わせてしまってますよね」
「俺はそんな繊細じゃねえよ」
「ふふ……」
 テツは穏やかに目を細めた後、ふうと長めの息をついた。そして、手の中にある小さな黒い器械を俺に見せた。見たことのないタイプのものだが、携帯型の録音機器だということはわかった。
「レコーダー、もうオンにしちゃってますが、よかったですか? このことも聞いていますか?」
「ああ、わかってる。構わねえよ」
 記憶のできなくなったテツが会話を録音し保存するという代替手段を用いていることはさつきに聞いていた。もっとも、自分にこうした手段が必要であることもまだ定着していなかったため、忘れることも多かったらしい。このときは多分、事前にさつきが指示しておいたのだろう。この時期、テツはまだ話しながらメモを残すという作業ができなかった。右手の運動神経は障害されていないものの細かい動作が苦手で、ほかの認知機能の障害も絡み、字を速く書くことができない。相手の言葉を聞き、自分がしゃべり、その一方で手を動かし内容を文字として綴っていくという同時作業が困難だった。だから記録はもっぱら音声の録音に頼り、後で家族が手伝ってCDに焼き、場合によっては聞き返しながら概要をノートにまとめていたらしい。退院してから日が浅いこともあり、本棚はまだがらんとしていた。
 残念ながら、近況報告ってできないんですよ。最近何があったかとか、全然覚えていなくて。何があったっけ、と思い返すと……いまだと、そうですね、生物の授業で課題が出ていたなー、みたいな、そういうのが浮かんできました。理科じゃなくて生物なので、高校ですね。でも、それが昨日や一昨日でなさそうなことはなんとなくわかるんです。わかるんですけど、どのくらい前かという感覚はまったくありません。だから、最近のことってお話できないんです。交通事故に遭って、後遺症で記憶がおかしくなってしまったらしいというのは把握しているんですが……でも、それさえ忘れているときもあるでしょうね。知識としてぼんやりわかっているだけで、なんだかピンと来ないんです。でも、青峰くんや桃井さんがすっかり大人になっているところを見ると、僕が思うよりも長い時間が経ったんだろうなと思います。もしタイムスリップという現象があるのなら、こんな感じなのでしょうか。
 テツとの会話は想像していたよりもずっとスムーズで、あからさまな違和感はなかった。記憶として残っていない期間の出来事についてはもちろん語れないし、自分の病状についての理解も、さつきが把握している内容よりずっと少なかった。だが、応答はしっかりしているし、脈絡のない方向に話が逸れることもなかった。現在の自分について説明するときは、テツ以外の誰かが記述したらしいノートを参照しつつ、時折さつきに目配せをしていた。自分のことを語っているのに、よく知らない他人についての情報を述べているような印象を受けた。本人が言ったとおり、自分の状態を知識として知っているだけで、自覚は薄いようだった。記憶障害を筆頭とする精神機能の障害に比べると、体の異常のほうが自覚しやすいらしく、確か靴紐がうまく結べなくなっていたと思います、と苦笑交じりに言っていた。帰りに確認すると、玄関に置かれたテツのスニーカーは小学生が履くようなマジックテープ式のものだった。
 俺たちの間で共通の話題というと、中学時代に遡るだろうかと思っていたが、テツは俺の近況について聞きたがった。高校の話題も多少出たが、そこに注意が行かないよう、中心は大学に入ってからのことにした。好奇心を惹かれるのか、テツは積極的に話題に食いついてきた。大学のキャンパスライフというものをひとつの未来像として描く中学生を髣髴とさせた。子供のように見えてかわいい、というさつきの言葉の意味がわかった気がした。テツは知的には退行していないはずだが、やはりどこか精神が幼くなったように感じられた。中学のときは、同学年の早生まれの割に大人びた印象があったのだが、いまのテツは自意識の上での年齢と比べても若干幼稚というか、スレていない感じがした。いや、昔大人っぽく見えたのは単に俺の頭の中身がガキすぎたというだけで、実際のところはテツだってこの程度だったのかもしれない。かつて俺はこんな子供を傷つけたのか。俺は自分の胸に鈍い痛みが走るのを感じた。そして、それが罪悪感と呼ばれる感情であろうことを察した。当時は俺も子供で、対等な年齢での行き違いなのだから、あの年頃の人間のやりとりとしてはありふれた種類のものだったのだろうと思う。特別だったと信じるほど自惚れるつもりはない。が、あれから何年も経ち、一応は大人と呼ばれる領域に足を踏み入れたいま、本来なら同じ年の男が、はからずも少年の日に似た姿で目の前にいるのを見ると、自分がひどく悪いことをしてしまったように思えて仕方がなかった。らしくねえ。そう思ったが、自嘲が胸に湧くのを抑えられなかった。
 俺がこの一年ほど――多くはテツが事故の怪我とその後遺症で苦しんでいる期間と重なる――の出来事について大方話してしまうと、あいつは椅子からちょっと身を乗り出し、おずおずと聞いてきた。
「青峰くん、あの……」
「ん?」
 テツが椅子からずり落ちるのではないかと危惧し、俺はいつでもキャッチできるようにこっそり重心を移動させ身構えた。
「いま、バスケやってるってことですよね」
「おう。やってるぜ。がっつりな。バスケでアメリカ留学の話が来て、それで向こうに行ってたんだよ」
「楽しいですか?」
 その簡潔かつ、主観依存の問いに俺はぎくりとした。なぜテツがこの質問をしてきたのか、その理由が推察できたからだ。テツは自分を高校生だと思っているが、その頃の記憶がまだ回復していない現状では、テツの心はもう少し古い時間を漂っているということだろう。
「ああ、楽しいぜ」
「本当に?」
「本当だ」
 俺が端的にはっきり答える間、テツはじっと俺の目を見つめていた。こういうところは昔とまったく一緒だった。ドラマの演出みたいにオーバーに見つめ合った後、テツはほっと息をついた。
「よかった……」
 そこには安堵ともに疲労が窺えた。旧友とはいえ、テツの感覚からすると、大人になった俺が突然現れたことになるのだろうから、緊張もしたのだろう。壁の時計を見やると、入室してから小一時間が経っていた。わざわざ確かめるような真似はしなかったが、最初のほうの会話はテツの頭からすでに消えているんだろうな、と思った。
「疲れたか?」
「はい、少し。話をしただけなのに、情けないですね」
 乗り出していた体を軽く押して背もたれに戻してやると、テツはされるがまま再びクッションに背をつけた。意識がない人間ほどではないが、ぐったりとして、自分であまり体重を支えられていなかった。部活のあと、へばって寝転んでいたテツの姿が蘇った。スポーツをやっている男子にしては体力に劣るとはいえ、まだ元気だったあの頃。そう遠くない将来、座って会話をしただけで疲労に沈むほど弱ってしまうと、誰が予想できただろうか。顔や声に昔の面影を残す一方で、あの頃とは何もかもが変わってしまったのだと、幾許かの実感が心に沁みてきた。
「おまえをあんま疲れさせるとあとで俺がさつきに締められそうだ。……そろそろ帰るな?」
「はい。今日はありがとうございました。あの……しばらくこちらに?」
 俺が膝立ちになって覗き込むと、テツは上目遣いにこちらを見ながら、遠慮がちにそう聞いてきた。俺がどの程度日本に滞在するかは会話の中ですでに告げてあったが、覚えていないのだろう。そして、自分がすでにその情報を俺から聞いたかもしれないという可能性を想像したのだと思った。
 なんだか申し訳なさそうな、不安そうな表情を浮かべる小さな顔を両手で包み込む。俺の肌が浅黒いこともあり、ことさらテツの顔色の白さが強調された。左頬の温度が右よりわずかに低く感じられた。ずっと座っていたこともあり見た目にはまったくわからなかったが、この時点ではまだ多少、左半身が悪かったようだ。のちに回復したということだが。
「ああ。まあ、ひと月くらいは日本にいる予定だ。またおまえんとこ来たいんだけど、いいか?」
「はい、もちろん。嬉しい、です……」
 テツは素直に答えて目を閉じた。眠たげな顔を見下ろしながら、俺は何度かテツの少し長い前髪を撫でた。しばらく眺めていると、すうすうと静かな寝息が聞こえてきた。夜間に眠れなくなる可能性があるから、本当は日中に睡眠を取らせないほうがいいとのことだったが、普段とは違う状況に疲労もひとしおだったのだろうということで、このまま寝かせようという流れになった。
「やっぱり疲れちゃったんだね。よく寝てる。これなら抱き上げても怖がらないかな」
 完全に眠ったのをさつきが確認してから、俺はさつきの指示に従ってテツの体を抱き起こした。さつきはテツがこうなってから勉強したのだろう、看護や介護での人体の支え方を心得ており、その場で俺にもわかりやすいような指示をくれた。意識のないテツの体はぐにゃぐにゃして不安定で、実際の体重よりも重く感じられたが、その体がかなりやせていたことは、抱いたときの感触から伝わってきた。浅い角度のついたベッドにテツを移動させ寝かせると、さつきが薄い掛け布団を掛けてやった。
「おやすみ、テツくん。またね」
 テツの幼い寝顔にそう声を掛けるさつきのまなざしには、慈愛の光が宿っていた。こいつの中にも確かに母性があるのだとまざまざと実感したのは、このときがはじめてだったのかもしれない。
 テツが疲れて眠ってしまったことを母親に報告し、挨拶をしてから、俺はさつきの運転する軽自動車の助手席に乗り込んだ。俺の体格では狭苦しかったが、保険の関係で俺が運転できる車がなかったので、さつきの家の車で来たのだった。
 帰途の道中、運転席のさつきとぽつぽつ会話をした。
「びっくりした? いまのテツくん見て」
「仰天したのとは違うが……なんつーか、じわじわ来るものがある」
 病人然としたテツの姿が、閉ざしたまぶたの内側に浮かび上がる。
「そうだね……。でも大ちゃんえらいね、ちゃんと冷静に話してた」
「まあ、テツのほうも会話自体は普通にしてくれたしな。つーか、ほんとにちゃんと話せるのな。確かにびっくりするような内容もあったが、話の流れそのものは真っ当だったと思う。俺の最近の話にも、内容に合う質問してくるし」
「うん、テツくん、そのへんの能力は大丈夫だから。ただ……」
「さつき?」
 目を開けて、言いよどんだまま沈黙しかけたさつきを見やる。さつきはぐっと唇を引き結んでいた。苦味を噛み潰すように。
「……予想はついているかもしれないけど、テツくん、次に大ちゃんに会ったら、また同じこと話すし、聞いてくるよ。テツくん、起きたときには今日大ちゃんに会ったこと、きっと忘れちゃってるから。レコーダーには残ってるから確認はできるけど、確認したこと自体頭に残らない」
「……そうか」
 また会いに行くと口約束をしたものの、テツは今日のことをまるっと忘れてしまう。次に顔を合わせるとき、俺はまた同じ説明を繰り返すことになるのだろう。テツは何度も、本来なら一度きりの「はじめて」を体験し、俺にはそれが積み重なる。それはどんな感じがするものなのだろう。俺は、これから経験するであろう感覚を想像しようとしたが、できなかった。


つづく


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